子どもを叱る時には、言葉を選んで叱ることが重要のようで
特に「ダブルバインド」に気を付けて言葉を選ぶ必要がありそうです。
「ダブルバインド」とは、米国人類学者グレゴリー・ベイトソンが提唱する
心理学用語で、”2重拘束”と訳す造語です。
ダブルバインドは、言葉と言葉,言葉と非言葉(しぐさや表情) といった
2つのメッセージ内容が一致しない為に起こる精神的ストレスを感じることをいいます。
このダブルバインドを使った叱り方は子どもを傷つけてしまうとのこと。
ダブルバインドの事例として
テレビをつけたままで、おもちゃを散乱させている子どもを見て
「おもちゃを片づけてね」と初めは優しく伝えますが、返事はするものの片付けません。
続けて「早く片づけて!って言ってるでしょ!」と強めの口調で言います。
しかし子どもは片付けません。
「いい加減に片づけなさい!!言う事を聞かないと全部捨てちゃうよ!!!」
と声を荒げて言うと、やっと片付け始める。
よくある子どもの叱り方かと思います。
しかしここにダブルバインドがあり「片付け」と「全部捨てる」
という矛盾する2つのメッセージを言ってしまっています。
この矛盾を感じると、相手は精神的ストレスを感じてしまうようです。
特に子どもは、違和感や不満を感じても親からの指示には従い
反論したくてもダブルバインドによって思考停止してしまうとのこと。
子どもは矛盾した内容の言葉を聞いてこの違和感を、たくさん覚えてしまうと
心に歪みのようなものを持ってしまう事があるようです。
ダブルバインドを使わない事例として
なかなか帰らない子どもに対しては
OK:暗くなったから帰ろう。一緒に帰って美味しい夕ご飯を食べよう。
NG:暗くなったから帰ろう。帰らないならずっと外にいなさい。
遊んでばかりで宿題をやらないときは
OK:遊んでないで宿題したら。やることをやってしまおう。
NG:遊んでないで宿題したら。しないなら家の手伝いして。
ポイントは『共通性のある言葉を選ぶ』こと。
叱る際には感情的にならず、共通する言葉を使いながら
温かく成長を見守っていくようにしましょう。
【ハピマミより】